『中国武術の奥の深さを、日本人が語る』
河野義勝さんという人は昔すごく太っていたらしい。
体重が100キロを超えていたとか。
写真をみると、今はとてもスリムになっているがなぜだろう。
王樹金という人は
太極拳からはじめて、形意拳をやり、八卦拳に行き着いた人らしい。
太極拳のみをやって達人になった人ではないようだ。
河野さんは昔は、攻撃中心の形意拳を好んで練習していたらしい。
この本を読んで伝わってくるのは
太っていて、たいへん人懐っこい著者が、
自分の家に泊まることになった
王老師の側づかえをし、
中国武術を毎日練習し、
直弟子になってしまうという話だ。
エピソードは奇想天外なものばかりで、興味深い。
王老師に愛された最後の直弟子として
語られる話は一読の価値があった。
その後、人生を送る上で、二つ役に立ちました。
一つは、ベジタリアンの王老師が太っていたこと。
←菜食主義だからといってやせるわけではない、という事実に気づきました。
もうひとつは、王老師のいう
「あほう道」という道を理解しました。
←バカ正直に、素直なこころで、
教えを、全部まるごと受け入れることの大切さに気づきました。