『タイトルどおり』
内家三大拳と言われる太極拳、形意拳、八卦掌ですが、
今、日本で容易く手に入るのは太極拳ばかりです。
形意拳の本は、実質コレと、同著者のもう一冊だけじゃないでしょうか?
八卦掌に到っては皆無です。
そんな状況下ですから、現在ではある意味貴重な本と言えるでしょう。w
で、内容ですが、タイトル通りの物です。
基本の型を身につけるには良いのではないでしょうか。
しかし、この場合の身につけると言うのは、
あくまでも型の動作を覚えるという事です。
動作を覚えたら、次はいろんな上手い先生のビデオを観て
正しい動きと基本の練り方を学んだ方が良いでしょう。
この際はっきり言いますが、青木氏の演武は上手くありません。いや、下手です。
DVDは参考まで、というつもりで見た方がいいと思います。
まあ、本当を言えば
実際に良い先生に習いに行ければ、それに越したことは無いんですけどね。
ただ形意拳が習える所はそれほど多くは無いですから……。
また、形意拳は、基本の練りこみが大切な拳法ですから、
習得に時間が掛かるし、決して練習していて面白い拳法でも無い事は、
あらかじめ念頭に置いておくべきでしょう。
ところで著者の青木氏については、あまり良く言わない人もいるようですが、
口先ばかりで実力面では“?”の自称達人が多く、
当たり前のように誹謗中傷が飛び交う中拳業界において、
実際に総合格闘技のリングに上がり、
連敗街道邁進中(w)と言えども実際に身体を張って戦っている
彼の心意気は、それはそれで立派だと思います。
ただ、惜しむらくは実力が……。