『日本初のカポエイラCD。』
大怪我をし、ドクター・ストップが掛かっても、大好きだったので無理に練習し、ブラジルまで行ってしまった元カポエイリスタの者です。
日本で作られたということなので、音質が良いです。カポエイラのCDを70枚位持ってますが、音質が悪いものやケースが破損したものがあります。ブラジル産のカポエイラのCDは、そういったものが多い。メストレが自作しているものもありますからね。
というのも、カポエイラのCDはオリコンとかを狙うような商業的なCDを目的としたものではなく、文化保存として制作されることに端を発しているからです。プロの歌手によるCDの歌よりもフォークローリとしての、一回性を伴う「場」の歌が重要な位置を占めるのは、言うまでもないですね。ヴァルター・ベンヤミンの言葉で言えばアウラですが、複製出来ない芸術のことです。まぁ、「お金にならない価値」があるということですけど。
また、団体のアインデンティティを確固たるものにするためにCDは作られます。
ブラジルにおいて、一般的には、どの先生が歌っているかが、カポエイラ伝統の歴史とあいまって、カポエイラ界では重要視されているようです。
日本のカポエイラの歴史では、一大転機と言えるCDです。そういう意味で、価値があるでしょう。書籍やDVDでもそうだったので、今後他団体のCDも出ると思うので楽しみです。他のものと比べることもできないので、星は4つですね。
ブラジル出身のメストレが在住しているアメリカなどでは、カポエイラの商品流通も日本の比ではないですから、日本のカポエイラ界にも頑張って欲しいです。